第3回COSMOSワークショップ@UPM
創価大学客員教授の桑田正彦博士による第3回COSMOSワークショップ「水凍結乾燥法による走査型電子顕微鏡の観察試料作製法」が2019年1月22日から23日に、プトラ大学Institute of Bioscienceにて開催されました。
ワークショップの最初に、桑田博士による水凍結乾燥法の原理や試料作成方法について講義が行われました。
(ワークショップ参加者と桑田博士(右))
(講義の様子)
そして、水凍結乾燥法の実技指導が行われ、参加者の皆さんにも行ってもらうことで技術移転を行いました。
(桑田博士による作成試料の確認の様子)
そして、水凍結乾燥法で作成した試料を走査型電子顕微鏡で観察しました。
参加者からは変形の少ない試料が作成できたこと、きれいな写真が撮れたことに驚きの声が上がっていました。
走査電子顕微鏡は真空中で試料を観察するので、水分を多く含んだ試料をそのまま観察しようとすると、試料から水分が抜けて収縮変形してしまいます。
これまでの手法では、変形をふせぐための化学固定が必須で試料作製には多大な労力と時間が必要でした。
水凍結乾燥法はこれらの化学固定を行う必要がないので、簡便に短時間で試料を作成することが可能であり、参加者の皆さんが修得した技術を使って、研究し活躍されることが期待されます。
桑田博士、有意義なワークショップの開催誠にありがとうございました。